コラム

 公開日: 2015-11-23 

病院経営の赤字の理由と原因

「医療者が経済のことを口にするのは、はばかられる」そんな時代は過ぎました。成果を出せる病院経営に、注目が集まっています。
充実した医療を提供しながら、経営を軌道にのせ、安定・継続していくために何が必要か、医療コンサルタントの立場で考えていきます。

病院経営の難しい現状

病院経営は非常に厳しい状況下にあると言えます。
医療法・介護保険法・医師法などに基づいて行われる医療監視に対応しなければなりません。

関連法規の遵守は当たり前のことですが、中小規模病院にとっては、さまざまな課題が山積みという現実があり、行政への対応は慎重でなければいけません。

また2014年の診療報酬改訂により、収入の増大はさらに期待しがたく、設備投資や人件費の増加をまかなっていくことが難しくなっています。

各保険者のレセプト審査も厳しさを増していますから、提供した医療サービスが、必ずしも利益につながるとは限りません。

金融機関が淘汰され、医療機関への融資も難易度が上がり、長期債務を抱えている病院も少なくありません。

非効率な選択が赤字経営を生む?

診療科目、またその組み合わせは、自院の強みを活かすことができる領域に特化し、明確に差別化がはかれているでしょうか?

顧客である地域のみなさまのニーズと一致しているでしょうか?

ここにブレやミスマッチが生じると、見込み患者数と来院数に隔たりで出てきます。
多くの競合する病院が存在している場合や、医療の過剰供給体制にある地域にいる場合は、かなり深刻な問題です。

従って、地域でのブランドイメージの構築は重要です。
できれば開院前のブランディングが望ましいですが、実際に定着させ、根付くまでには、時間を要するとも言えます。

また、創立当時は的確だった選択も、年月の経過とともに、提供したい医療と求められるサービスの間にズレが生じる場合もあるでしょう。

地域戦略・実績と評判・収支のバランスを保ちながら、先の見通しの利く機敏な経営者でありたいものです。

自らの経営理念を貫くと言っても、時代の変化が視野になければ、対応策を誤った“頑な経営”となりかねないのです。

マイナスの原因は人材?失敗しないスタッフ確保

職員の定着しない病院を、患者さんは素早く見極めます。
スタッフ間のコミュニケーションの滞りも、院内の空気から伝わるものです。

人材採用や教育面でのつまずきが、手痛い結果を招く原因となることもあります。
前向きで意欲的な発言が好印象で採用したにも関わらず、パソコン入力に時間がかかる、患者さんへの対応が無愛想で無神経である、同じミスを繰り返すなど、面接の発言からはほど遠い仕事ぶりに、周りのスタッフも困り果てたという失敗事例があります。

挙げ句、無断欠勤で突然辞めてしまうというのも、今どきの話と言えるでしょう。

受け持ってほしい仕事の具体的なイメージを十分に擦り合わせ、見極めにつながる回答を応募者から引き出す質問の工夫が必要です。

合否の判断がつかない場合は、体験入職という形で短期間の仕事をしてもらい、互いに納得してから本採用という進め方も増えています。

中規模病院、個人クリニックでは、職員数が少ない分、一人一人の働きが、院内全体の医療やサービスの質を左右します。
スタッフの知識や技術、人間性により、収益はもちろん、クチコミ評価も高まると考えてください。

成功の裏にあった! 医療コンサルの役割

病院経営において、周辺環境の分析や市場の細分化、ターゲットやポジショニングを把握するマーケティングは、とても大切です。

その上で、自院の魅力を伝える時に力を発揮する、ブランディングがきちんとできていること。ブランディングは、どの企業においても戦略上の重要事項となっています。

近頃、マーケティングやブランディングを専門とする職員の雇用や、外部業者の有効活用に、コストをかける動きが増えてきました。

私どもでは、経験とコミュニケーション力を武器に、最新の医療やその他の情報提供、人材紹介、今いる人材の最大限の活かし方など、一歩踏み込んだ提案をさせて頂きます。

この記事を書いたプロ

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経営コンサルタント 西村秀明

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TEL:096-286-3546

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